「頭をかすめることが少なくなってきた・・」(大学生・千葉県・内野手)

千葉県の大学生(内野手)がイップス症状改善コーチングを受講致しました。

<現在の状態を教えて下さい>※事前アンケートによる

・投げ方を忘れた
・よくすっぽ抜ける
・よくひっかかる
・リリース時、リリースポイントを見る
・力感がない、力が入らない
・頭に指が当たってしまう(リリース前)

<コーチング・コース>

③イップス症状改善コーチング Premium(プレミアム)【2回(2日間)120分+120分】

<最初のキャッチボールを見た感想(特徴)及び、その後の指導>

・重心移動が早い(本人はその意識はない)
・身体が斜め右前方へ傾斜しながら投球(右投げ)
・肘の操作。特に肘を前へ出そうという意識が見られた。
・テイクバックから、頭の横を右手が通過する時、ボールを握っている指が、頭をかすめていた。

キャッチボールそのものは、一見問題なさそうには見えるが、頭をかすめたり、リリース時にリリースポイントに目が行くことがあった。緊張や不安のあるなしに関わらず、そもそも普段の状態からボールを置きにいってしまうような状態であることが見て取れた。精神的なものというよりは、動作の過程の中で不具合が生じている為、小手先の動きに頼らざるを得ない状態になっていた。スムーズな動作を促すことで、自然にリリースされる動きをなるようまずは基底つくりから行った。

午前中は、これまでの経緯をお聞きした。その後キャッチボールを行い、原因を確認した。原因として考えられる点を指摘。その点に納得頂いてから、改善策を提示した。途中、打撃にも影響していることを伝え、バットスイングも行い、送球と連動する動きについて指導させて頂いた。

お昼休憩を取り、午後はキャッチボールを5~6セット(1セット30球程)は行っただろうか。球数が増す度に、本人から「頭をかすめることが少なくなってきた。・・」と。本人の顔に笑みが見え始めた。ボールに勢いが出てきた。ひっかかりの数も減ってきた。モーション時に肩肘の力が抜け始めている様子も見て取れた。フォームを意識していない。自然な形で投げている姿であった。身体が自然に作動している様子が心地良く感じられたようであった。「質問はありますか?」と何度も問いかけた。「特にありません」と回答。投げていて全身が心地良い感触(特に肩、背中)が得られたようで何よりであった。

本人に伝えた事は、次のような点。
「投げていて心地良いという感触(経験)がとても大切。理想のフォームではない。自分の体に合った投げ方がある。良い感触の時は、沢山キャッチボールを行うこと。その感触と動作を神経にプログラムさせること。」
また、合わせて次の点にも留意するよう伝えた。
「何球投げても送球の調子の良くない日はあると思う。そんな時は、一旦切り上げて、仕切り直しをすること。なぜなら、その投げ方で、しかもああでもない、こうでもないと考えながら小手先修正を行うと、かえって逆効果だから。」

「ボディコントロール→ボールコントロール」

「ボディコントロール→バットコントロール」

受講後アンケート→201508⑨ 受講後アンケート

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

 

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