トレーニングサポート研究所のイップスの直し方

まずやるべきこと

イップスへの対処方法

「イップスかな」と思った場合に、以下やってみてほしいことです。参考にしてください。どのように進めればよいかわからない場合はご連絡ください。ご相談に応じます。やってはいけないことは、以前のフォームに戻そうとすることです。以前のフォームに戻そうとすればするほど、既に定着しているフォーム(意に反する動き)と相反して関節の連動性がさらに崩れていきます。フォームが崩れて、投げ方そのものが全く分からなくなりますので、どうかこの点は注意してください。

一時的なコンバート

なぜコンバートか?、ポジションが変わることで必然的にフォーム全体(一連の動き)が変わらざるを得ないからです。例えば投手なら捕手や外野手。捕手なら投手や外野手。内野手なら投手や捕手、外野手。外野手なら投手や内野手、捕手といった具合です。移行先のポジションでスローイングを行ううちに、それまでの違和感を伴う神経経路を使わなくて済むからです。

②一時的なノースロー

なぜノースローか?投げないことで、それまでの違和感を伴う神経経路を使わなくなるからです。体を動かさなくなると、動かなくなる(同じように投げ続けると、その動きが強化されてしまします)その理屈です。以前は2週間はノースローにしていただくよう勧めていましたが、より可能性を求めるために1ケ月は完全ノースローを試みてください。そうしてノースロー明けに、基本的な投球動作は押さえてから1球目を投げ始めることです。決して最初から速いボールは投げないでください。また、以前の投げ方に戻すという観点ではなく、基本から新しくフォームをつくり直すといったイメージで投げ始めることが肝心です。


→「注意!やってはいけない練習」

トレーニングサポート研究所のイップスの直し方(考え方)

神経の可塑性を逆に生かす

改めて、過度な同一動作によって起きる運動障害をイップス(yips)と呼びます。神経科学や神経生理学、脳科学等ではこのような変化を「神経の可塑性(かそせい)による変化」と説明しています。可塑性とは、力を加えると、力を加えた分だけその部分に歪みが残る作用のことです。これを粘土に例えた場合、粘土の塊を指で押すと押した箇所に歪みができます。そして指で押した粘土からその指を離すと、押された分だけ凹んだままになります。元の形には戻りません。このような性質を「神経の可塑性」と言います。すなわち、神経の可塑性の性質によってイップスが発症しているということです。当研究所では、このような科学的に明らかになっている情報を前提に、動作改善による克服指導を行っています。それは既に定着してしまった意に反する運動プログラム(崩れて定着してしまったフォーム)を、逆に各関節が機能的に連動し、安定動作が可能な運動プログラム(機能的なフォーム)へと再構築する手法をとっています。逆に「神経の可塑性」の性質を活用する考え方です。

礎の再構築、基本動作の再習得からフォームをつくり直す。すると再びスムーズに動くようになる

イップスは、当たり前の動き(出来て当然の動きである投球の基礎、投球の基本動作)が出来なくなっている状態です。従って、その当たり前の動きから再度学び直す必要があります。
なお、パフォーマンスレベルが高い選手(NPBの選手等)が基礎、基本動作からやり直す場合は大変面倒に感じることがあるかもしれません。しかし身体安定を確保した状態でフォームをつくり直すため、懐かしい感覚、新鮮な感覚が生まれてくるはずです。違和感、不快感、制御不能感から脱していく感覚が得られるかと思われます。
このように投球動作の基礎、基本動作を忠実かつ体系的に構築したプログラムが「イップス克服コーチング」です。