「イップスの原因は精神的な部分が大きいと思っていましたが‥」(社会人・埼玉県・外野手)

事前アンケート及び当日のヒアリングから

◆現在の状態を教えて下さい

・動作をうまく制御できない

・よくひっかかる
・キャッチボールの相手まで届かない
◆悩み始めたきっかけは何ですか?
・暴投(試合や練習時)

◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?

・16年位経過

◆イップスについて、どなたかに相談されていますか?

・まだ誰にも相談できていない

所感

◆投球動作のフェーズ分けから見た所感

①ワインドアップ期(準備段階。ステップ足が一番高い位置までの間)
・ステップ足が殆ど上がっていないように見えた。
・テイクバックをあえて小さく取ろうとし過ぎているように映った。
②アーリーコッキング期(グラブからボールが離れ、ステップ足が地面に着地する間)
・ステップ足への体重移動が早過ぎであった(突っ込み)。
・ステップ足への力感が抜けた状態で着地していた。
③レイトコッキング期(ステップ足が地面に接地し、利腕を後ろに引いた時までの間)
・時折、ステップ足の着地とトップのタイミングが合っていなかった。
・利き腕でボールコントロールしている様子が見て取れた。
④アクセレレ―ション期(利腕を後ろに引いた時点からリリースまでの間)
・トップのタイミングからリリースまでの軌道が1球ごとに異なっていた。
⑤フォロースルー期(リリースから投球動作が終了するまで)
・リリースポイントで、力が上手く伝わらない様子が見てとれた。撫でるようなリリースになっていた。

◆これまでの経緯

約15年前の高校時代まで遡る。キャッチボールで偶然、ショートバウンドを投げたことがきっかけ。以降リリースポイントが気になり始めスローイング練習を重ねる。だが思うように改善出来ず高校時代の野球部をそのまま終える。大学では準硬式野球部に入部。しかし状態は変わらず。カットマンまで投げられない状況が続き仕方なく騙し騙しその場凌ぎで続ける。
就職し社会人になり、一旦野球から離れたが、友人の誘いがあり軟式野球を再開。投手をやってみた。しかし学生の頃の状態の動きが再現されてしまった。

◆指導

まずはイップスの誤解を解いた。次に何故思うように動かなくなってしまったのか?本人の経験をもとに解説した。
合点がいった様子であったので、早速レクチャーに入った。
誤って定着しているフォームが何回やっても繰り出される為、最初はあまり改善は見られなかった。その後、観察&レクチャーを繰り返しながらキャッチボールのセット数を増やした。次第に動作感覚がつかめてきたのか「ボールを投げる」という概念もつかめてきた様子。
時折スムーズな動き、心地良い動きが出てきた。ボールの上下左右のブレが確実に減ってきた。
以降、更なる再現性の向上を目指したキャッチボールを行った。まだ改善が始まったばかり。本来の動きを定着させる為の反復練習が必要。その練習メニューを伝えて終えた。

「ボールコントロール」→「ボディコントロール」

◆受講後アンケート→101221OF 受講後アンケート

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明