「これまでにない感覚を実感できました。明日から投げる‥」(高校生・神奈川県・投手)

事前アンケート及び当日のヒアリングから

◆現在の状態を教えて下さい

・動作をうまく制御できない
・投げ方を忘れた
・よくすっぽ抜ける
・よくひっかかる
・リリース時、感覚がない
・力感がない、力が入らない

◆悩み始めたきっかけは何ですか?

・フォームの変更

◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?

・3週間前から

◆イップスについて、どなたかに相談されていますか?

・チームの監督、コーチ

所感

◆投球動作のフェーズ分けから見た所感

①ワインドアップ期(準備段階。ステップ足が一番高い位置までの間)
・過剰なヒップファースト。
・ステップ足を上げると、バランスが取りずらい様子が窺えた。
②アーリーコッキング期(グラブからボールが離れ、ステップ足が地面に着地する間)
・ステップ足への体重移動が早過ぎであった(突っ込み)。
③レイトコッキング期(ステップ足が地面に接地し、利腕を後ろに引いた時までの間)
・ステップ足の着地とトップのタイミングが合っていなかった。
・利き腕の過剰な操作意識(テイクバック)が見て取れた。
④アクセレレ―ション期(利腕を後ろに引いた時点からリリースまでの間)
・トップのタイミングからリリースまでの軌道が1球ごとに異なり、その制御の大変さが伝わってきた。
・重心が落ち過ぎ(ステップ足の膝が屈曲し過ぎ)
⑤フォロースルー期(リリースから投球動作が終了するまで)
・リリースポイントで、力が上手く伝わらない様子(抜けてしまう)が見てとれた。リリースで撫でるような状態であった。

◆これまでの経緯
他高の指導者より、更なるパフォーマンス向上の為に投球動作のアドバイスを受ける。だが、かえって一連の連動性を損なってしまう。違和感を感じ、投球動作そのものが分からなくなる。。

◆指導
暴投自体は少なかったが、投球動作そのものがマニュアル操作であることは見て取れた。特にテイクバックとトップ位置への過度な意識付け。本来の投げ方が掴めていない様子が見て取れた。この状態でプレッシャーが掛かると、動作に不具合が生じるのも理解できた。
イップス克服コーチングの一連のステップで体系的に指導。その後微調整を図った。連動性も次第に回復し、スムーズに動くなった様子。心地良さそうに投げていた。笑顔が出てきた。
「ボールコントロール」→「ボディコントロール」

受講後アンケート→151326AS 受講後アンケート

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

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