千葉県船橋市の高校生(内野手)が、改善レッスンのために来所しました。

千葉県船橋市の高校生(内野手)が、イップス症状改善レッスンのために来所しました。

【症状】

よくひっかかる、力感がない、力が入らない

【状態観察・レクチャー】

もともとは内野手。だが肩を買われて捕手を試しにやったところ、投手への返球で送球難に。以降、ネットスローなど試行錯誤を重ねてきたが思うように改善せず、投げるのがいやになってきた。

キャッチボールを早速行いましたが、1、2球見てすぐに把握しました。

・からだがグラグラしていて不安定。からだが垂直に維持できず、ふわふわっとした状態に。重心がきちんと収まってなかった(からだが不安定になると心も不安定になりやすい)。

早速、地に足をつける作業「アンカリング」を実施。「アンカリング」の後は「バーティカル・ライン」(垂直線)を構築。固定感覚をつくる。

一旦投球から離れ、スイングを実施。投球概念をバッティングへ移行。そもそものスイング概念「ボディスイング」をインプット。そうして何度もスイングを実施。バットを持って振ったり、持たずにボディのみでスイングしたり、スイングで40分ほど時間を割きました。その後一旦休憩。

休憩後、バッティングで得た感触を、投げる行為に移行するためキャッチボールを実施。30球目あたりからだったと思います。急に私の胸あたりに制球されはじめるようになってきました。すると「キャッチボールが楽しい!。久しぶりの感覚です」と。

一旦5分ほど休憩。再度キャッチボール。50球くらい行ったでしょうか?先ほどよりもさらに安定し始めました。オートマチックに近づいていました。やっぱりキャッチボールが心地よかったのでしょう。

最後にもう1回。再現性を高めるためのキャッチボールを実施。再現できていました。

まだまだ十分ではありませんので、こういった感触を刷り込む反復練習は重要です。これからもっともっとこの短い距離のキャッチボールを行っていかなければなりません。

しかし今回の良い感触が本来の投げ方を想起してくれたと思います。地道にコツコツやることです。その積み重ねが無意識のスムーズなプログラムをつくりあげます。

トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明

 

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