埼玉県さいたま市の社会人(捕手)が、改善レッスンのために来所しました。

埼玉県さいたま市の社会人(捕手、外野手・右投げ右打ち)が、イップス症状改善レッスンのために来所いただきました。

【症状】
動作をうまく制御できない、よくすっぽ抜ける、よくひっかかる、キャッチボールの相手まで届かない、リリース時、感覚がない、力感がない・・

【状態観察・レクチャー】
30代で野球をはじめたとのこと。ポジションは現在捕手。

初心者にしてはコントロールもスピードも出ていた。キャッチボールも楽しかったとのこと。しかし昨年から、次第に投げることに難が出始めた。急に投手への返球がうまくいかなくなった。投手へきちんと返球しようとすればするほどかえって肩肘が硬直したような感覚になる。ボールが離せなくなることも・・。

さて、改めてのヒアリング後、早速キャッチボールを行いました。

確かに成人後に野球をやり始めたとは思えないくらいにまとまっていました。おそらく何度も何度もスローイングの練習をされてこられたのだと思います。

ただ、気になる点がいくつか・・。

具体的には、手先、腕が最初に始動。グラブの腕でバランスをとる。利き腕に過剰な意識。振り上げ足が送球方向に着地する前に上体が前方へ移動および傾斜。重心も早く左足へ。腕を振ろうとするあまり上半身と下半身が分断して動く。これまでの努力が、かえってスムーズな動作を妨げている感じでした。なぜなら、ひとつひとつの動作が独立して作動していたからです。ボールもおっしゃるとおり、抜けることが多かったです。

おおよそ状態を理解したのでバットスイングへ移行(投げるコツをつかむためにバットスイング)。なぜなら送球とリンクする点、想起できる点があるからです。

もともとバッティングには自信があったのか、結構良いスイングをしていました。

バットスイングの中でスローイング時の注意点を導入いただきました。するとスイング本数が増えるごとに、みるみる安定感あるスイングに変化していきました。打った後の姿が様になっていました。本人も気持ち良さそう!。本人曰く「なんだかバッティングの方がよくなりそう・・」と(^^;)

さて、そこで再度キャッチボールへ。

まだまだ安定とまではいかないまでも、少しずつ指にかかる球がポツポツ出現。一定の高さ(キャッチボール相手の頭あたり、やや左にそれる方向)に集まりはじめました。

そんな矢先に・・「ゴゴーッ」と雷が西の空から・・。急遽ベンチの中へ避難。雨が降りはじめました。それからはベンチの中でさらに掘り下げた話に。

30分ほどは経ったでしょうか?小雨になってきたので5分だけでもとキャッチボール。今日のレクチャーのことを確認しつつ終了しました。※本来なら30分は再現性を高める練習ができたのに・・ですが。

こういった感覚練習もひとつひとつ良好な感覚の積み重ねなのです。あきらめずにコツコツやることです。その積み重ねが無意識のスムーズなプログラムをつくりあげます。

トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明

 

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