岩手県の社会人(内野手)が、改善レッスンに来所しました。

岩手県の社会人(内野手)が、イップス改善レッスンのために来所いただきました。

【症状】※ヒアリングによる

・よくひっかかる

・短い距離がだめ(塁間より少し短めの距離)

きっかけは試合中。先輩投手への返球の際、緊張してきちんと投げることができなかったこと。なんだかぎこちなくなった。それ以来、塁間より短めの距離が苦手となった。

【状態観察・レクチャー】

1)身体をほぐしてキャッチボールへ。

まずは10分現状ヒアリング。その後アップ、ストレッチ。そしてキャッチボールへ。

すると、本人が言っていたとおり、「塁間以内の距離」と「塁間以上の距離」のコントロールが全く異なっていました。フォームも明らかに相違。

塁間以内の短い距離間でのキャッチボールでは、身体の前面(胸)を相手と正対し投げ始める。一旦横(右投げの場合:3塁方向)を向いて投げることがとても不安な様子※イップス症状に悩む選手の多くに、正対して投げた方が安心する方は結構多いのかもしれません。リリース時の指、手首、肘、肩の使い方も拝見。これまでも利き腕の修正に試行錯誤を重ねてきた様子がうかがえた。

2)一旦バッティングへ。「打つ」際のボディ(胴体)の使い方、軸の取り方、維持の仕方、アンカリングとは?ボディスイングとは?ひとつひとつコツを伝えた。そしてティーバッティングを行い、バッティングと送球の連動性をレクチャー。また、無意識の基本的動作(当たり前の動き)はどのように形成されるのかを説明。・・その後10分ほど休憩。

4)休憩後、キャッチボール再開。短い距離(2~3m)を100球ほど投げたでしょうか?次第に好感触なボールが放たれはじめる。その頻度はごくわずかでしたが、確かに胴体でコントロールしている球筋が出現してきました。”投げる”ということその動作そのものを実体験していただきました。

まだまだ再現頻度としては時間を要しますが、良い感触が出現しはじめたのは進歩。あとは再現性を増すドリルの実行。量は質を生み出します。正しい動作の回数がクオリティをつくる。

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

 

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