「わかりやすい言葉で教えて頂きイメージ‥」(社会人一般・神奈川県・外野手)

事前アンケート及び当日のヒアリングから

◆現在の状態を教えて下さい

・動作をうまく制御できない
・インパクトで力が入らない
・動作途中でよくひっかかる
・リリースポイントが分からない
・力が入り過ぎる感じがする
・ボールの握りで、親指をあまり使わない感じにしないと上手く投げられない
・球速が極端に落ちた
・プレッシャーに関係なく、投げづらい

◆悩み始めたきっかけは何ですか?

・肩、肘などの故障
・フォームの変更
・その他

◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?

・約15年位経過、ひどくなったのは5年位

◆イップスについて、どなたかに相談されていますか?

・チームの同僚、先輩、後輩

◆これまでの経緯(概要)

思い返せば大学野球3年時。当時はショートを守っていた。捕球位置や送球距離によっては、オーバースローだけでなく、サイドスローで投げることもしばしばあった。時々サイドスローで、感触が良くない日があった。「なぜだろう?・・」と思ってはいた。そのようなときは、敢えて意識的にオーバースローで投げるようにしていた。もしかしたら、その時から違和感があったのかもしれない。
大学卒業後、関東のクラブチーム(硬式)に所属した。また、就職した会社の軟式野球チームにも入部を勧められ、硬式と軟式の両方を同時進行で活動をするようになった。
ある時、会社の軟式チームの練習で、いつしか近い距離のキャッチボールが投げづらいことに気づく。どうもリリースが定まらず、コントロールが出来ない。リリースで指が過度に引っ掛かり、地面に叩きつけてしまう球が出るようになる。フォームがおかしいのではないか?と考え、リリースポイントの修正や、肘が下がっているのでは?と思い、肘の軌道修正を試みた。だが余計にわからなくなっていった。現在小学生の子どもに野球を教えている。かえって子ども相手のキャッチボールが難しい。余計に制御が利かず投げづらくなる。

◆所感

テイクバックからリリース、そしてフォロスルーまで肘が曲がったままの状態で投げていた。手首は伸展した状態でリリース。空間を撫でるようにボールを投げていた。地面に叩きつけるボール、宙にふわりと浮くような抜ける球が続いた。「投げ方が分からなくなっている」というコメントも、投げる姿を見て、その原因がわかった。一旦キャッチボールを止めた。
なぜこのような状態になっているのか?推測ながらコメントさせて頂いた。約40分程説明した。すぐに理解、合点頂いた。
休憩後、キャッチボールを再開して改めて解決策を提示した。すぐに変化が見られた。抜ける、引っかかるといった不具合なボールがグンと減った。「指にボールがかかっている」とコメントしていた。
3回目、4回目と休憩を図りながら、動作の微調整を行った。固有の動作特性を見ながら、連動性の促進を図っていった。
最後のキャッチボールでは、抜ける引っかかるボールがほぼなくなっていた。相手まで届かず”ボールが垂れる”とも言っていたが、そのようなボールは無くなっていった。むしろ伸びのあるボールが何度ととなく現れた。きっと本来のボールであろう。心地良さそうに投げていた。

「ボールコントロール」→「ボディコントロール」

◆受講後アンケート→161321n受講後アンケート

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

最新情報をチェックしよう!