「目からウロコでした!おそらく、誰も言語化できて‥」(一般社会人・東京都・内野手)

事前アンケート及び当日のヒアリングから

◆現在の状態を教えて下さい・

・動作をうまく制御できない
・投げ方を忘れた
・よくすっぽ抜ける
・よくひっかかる

◆悩み始めたきっかけは何ですか?

・暴投(試合や練習時)
・オフ明けの練習から

◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?

・約12年経過

◆イップスについて、どなたかに相談されていますか?

・チームの同僚、先輩、後輩

◆これまでの経緯(概要)

遡ること中学3年生の頃。当時から内野手であったが、サイドスローの投手として時々登板していた。ある練習試合で右打者のアウトコースに大きく外れるようになった(カウントを取るため、置きにいっていた)。この状態では良くないと思い、後日テイクバックの修正を試みた。修正を重ねるうちに次第にどうやって投げていいか、訳が分からなくなった。
そのまま高校に入学。1年生でバッティングピッチャーをやった。L字ネットが気になり、余計に投げられなくなった。キャッチボールは結果的に何とかなったが、シートノックや試合では、症状は酷かった。以降、高校3年間は何とか誤魔化しながら投げて過ごした。
大学では一旦野球から離れた。だが、就職してから野球を再開した。あれこれ利き腕の軌道修正やグラブの動きを修正。自分に合うものを模索した。現在は、高校時代の時よりも状態はひどくなっている。

◆所感
これまで局所的にテイクバックや、TOP位置の動作修正を行ってきたことは、すぐに見て取れた。連動性が損なわれ”投げる”という概念が崩れた中、動作しているのが窺えた。
最初のキャッチボールから、何球も何球も続けて地面に叩きつけてしまうボールが続いた。よくあるらしい。なぜこのような状態になってしまったのか?・・本人の経験談をもとに解説をした。心当たりがあるようであった。すぐに合点がいった様子であった。
その後、更に解説を加えて十分に理解頂いてからキャッチボールを再開した。最初は、思うように関節が連動していない様子が見て取れた。これまでの不連動なフォームが繰り返された。効果が現れるまで予想以上に時間を費やした。
終了間際20分前。ようやく、コントロールされたボールが出始めた「あー違う。気持ちがいい」といったコメントが聞かれるようになってきた。表情に柔和な笑顔(変化)が見られるようになってきた。
まともにリリース出来たのは、かなり久しぶりであったと思われる。良かった。
内野手なので、残りの時間で、捕球後のスローイングについても補足説明しておいた。終了後は、より再現性を高めるための練習方法を伝えて終了した。

「ボールコントロール」→「ボディコントロール」

◆受講後アンケート→151322o受講後アンケート

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

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