「今まで指摘されなかったところを指摘して頂けた・・」(大学生・ハンドボール選手)

大学生の女子ハンドボール選手が、イップス症状改善コーチングの為に来所されました。

動作をうまく制御できない、よくすっぽ抜ける、リリース前に、手からボールが落ちてしまう・・といった理由で来所。(野球とハンドボールの違いをお聴きすると、ハンドボールは野球と違い利き腕のテイクバック(モーション)を小さくし場面に応じた多様な状況の中ですばやく投げることが必要とのことでした。従ってそのような点に留意しながら投げる姿を観て観察を続けました。結果確かに細かな点については野球の投球との違いはいくつかありましたが、やはり”投げる動作”の原理原則に変わりはありませんでした。

かなり時間をかけて原因を探りました。結果やはり体の重心バランスによって症状に違いが生まれていました。本人が腕を一生懸命に振っても「腕を振っている感触がない」というのも理解ができました。メンタル面というよりは重心が不安定な状態でフォームが定着し、そのフォームが自動的に繰り出されていました。本人には根本的なイップス症状となったその原因とそのプロセスを投球を交えながら説明しました。

1時間半程経過したところで、序々にボールにスピンのかかったボールが出現してきました。ボールに正しいスピンが加わり、ボールの方向性が安定し始めました。ただそのような良好な感覚の出現はまだ少なく自動化される動きとしては、今後適切な重心位置を維持した反復練習と時間が必要であると思われます。

受講後アンケート→201411受講後アンケート⑤-1

201411受講後アンケート⑤-2

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

受講後アンケート→

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