イップスとは?

イップスとは、「本来もっている技能動作がスムーズに行われなくなること」。
投げる。打つ。といった通常容易な動作が損なわれる運動機能障害のことをいいます。本来の当たり前の動きができなくなる症状。

どのような選手がイップスになりやすいのか?


・目標設定、向上心が非常に高い選手
・パワー、スピードに頼ったパフォーマンスを発揮する選手。また、少年時代そのような傾向で練習を重ねてきた選手
・動作理論に固執しすぎている選手(本来持っている自身の身体操縦方法を忘れてしまう)

なぜイップスになってしまうのか?

緊張、プレッシャー 失敗経験(暴投など)が引き金により、以後その経験がトラウマとなる。動作を忘れてしまう。
フォーム修正、改造 フォーム改造によりこれまでの動作(手続き記憶)を忘れてしまう。
言葉、思い込み 「イップス」という言葉が一人歩きしてしまい、自分もイップスではないか?と思い込み、結果、不安感を募らせ自己暗示に陥る。

イップスになると、どのような現象が起こるのか?

・投球、送球方向が全く定まらない。
・近い距離でのキャッチボールが苦手。(遠投はOK)。
・投げたボールが相手に届かない。または考えられないような暴投を投げる。
・ノック時、バックホーム送球でノッカーにぶつけてしまう。
・モーション時に身体や腕の振りが止まる。
・投手だったら打者の背中の後を通る、デッドボールの連続、バント処理での大暴投

選手によって様々ですが、イップスになるとこのような現象(一部)が起きてきます。自分の身体なのに思うように操縦できなくなる状況は、選手にとっては致命的なことです。私は高校時代より断続的にイップスに陥り、上記のすべてを経験しました。

イップスになった感覚は?

感覚を失うパターン 例:リリース時に力が抜け、ボールがいつ指から離れたかがわからなくなる
感覚が鋭敏になりすぎるパターン 例:指先に極端に神経が行き渡り、指先にボールが過剰にかかってしまう。


イップスになると、身体の感覚(特に感触)がうまく掴めなくなります。例えるとその喪失感は、料理家やソムリエが嗅覚、味覚を失うようなものなのかもしれません。昨日まで区別できたものが、急にその区別ができなくなったような状態、心境に似ているかもしれません。すると当然ですが次第に自分の技能に自信が持てなくなってしまうのです。

その不安感(マイナスイメージ)がそのまま形となって動きに反映されてしまうのがイップスであろうと考えています。